城中電鉄 

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城電沿線を舞台にしたアニメ

「ユメの夢」(原作:桂慧悟、イラスト:日下部なお 雷撃文庫)

あらすじ

とある春の日のこと。「俺」は学年一美少女の遠山夢から呼び出されて告白される夢を見た。

シチュエーションとしてはこうだ。
下駄箱の中に手紙が入っており、そこには「放課後、学校の中庭に来て」と書かれている。 …これはベタすぎる。

告白されるのは嬉しいが、とある事を思う。
「なぜ俺なのだ?」

勉強だってあまりできるわけでもないし、一応サッカー部に入っているもののレギュラーと言うわけでもない。ましてやルックスだっていいというわけでもない。その証拠に、中学3年のとき少しだけ同じクラスの女の子と付き合っただけだ。卒業式の前に別れてしまったけど。

遠山夢は、絵にかいたような美少女でスポーツ万能。勉強だって学年で5本の指に入る。
彼女とは別のクラスで、自分とは何の接点もない。なのになぜあんな夢を見たのだろう……?

どうせ俺の妄想なのだろう、うむ、そうに違いない。
そう思い、日々を過ごしていた。

2年生に進級した。
新学期と言う事でクラス替えがあるのだが、何と遠山夢と同じクラスになった。席も偶然にも隣の席になった。これは何かの偶然なのだろうか。

HR中にその遠山夢から4つに折りたたまれた手紙を渡される。
中を見ると、「放課後教室に残ってね」という意味深な文章。夢の顔を見ると笑顔であった。

放課後、言われたとおりに教室に残っていると、夢は誰もいないことを確認するとこう言った。
「自分は他の人とちょっとおかしいの。自分と関わっている人の夢を見るのだけど、そこに出てくる人は、夢で起きた出来ごとと同じような結末になってしまう。ただし、結末は一緒でも、それに至る過程は違う。自分だけじゃどうしようもないので、一緒に夢に出てくる結末を変えて欲しい」

…こうして、俺と夢の二人だけの秘密となった。
その日から奇妙なことが次々と周りで起きていく……

夢はなぜ「俺」に秘密を伝えたのか。そして、夢はなぜ奇妙な夢を見るようになったのか――

登場人物

「俺」

物語の主人公兼語り手で、本名は本文中に書かれていない。遠山夢に巻き込まれる。
サッカー部に所属していたが告白事件(つまり2年進級時点)で辞めて夢が作った部活に入ることになる。部活を辞める時に慰留されなかったことから、レギュラー入りは相当厳しかった模様。
家族構成は両親、中学2年の妹の計4人。妹との関係はいい方。趣味は旅行(というか街歩き)
学業成績はよくないが、夢が部室で勉強を教えてくれているためか赤点はない模様。

遠山 夢

勉強は学年で五本の指に入り、スポーツ万能、性格もいいという非の打ち所のない美少女。見た夢が正夢になるという能力(?)を持っている。
髪型は黒髪長髪で前髪パッツン。育ちがいいのかゆっくりした声で話す。
家族構成は謎であるが、一人暮らしをしているらしい。
実は、過去に「俺」と何かがあったらしいが……。

坂下 暁

「俺」と同級生で、2年生ながらサッカー部のレギュラー(MF)を務める。
夢が告白して最初に「大会の直前に大きな怪我をしてレギュラーを剥奪される」という夢を見る。

まい

「俺」の妹。中学2年。城東女学院という私立の女子校に通っている。
中学生にしては珍しく兄である「俺」と仲がいい。…というより、ブラコン疑惑が立つほど。

遠藤 凛

夢が部活を立ち上げた際に半ば強制的に加入させられた、「俺」達と同学年の女子。元々美術部所属であったが、部活に強制的に加入させられたことで美術部を辞めている。
性格は「黙っていれば美人」系。一旦話すとマシンガンのように男子でも躊躇してしまうようなエッチな言葉を話す。
家は唐山橋駅周辺の高級住宅地にある豪邸で、厳格な両親と兄が一人。

舞阪 綾乃

中学時代に「俺」と付き合っていた女子高生。
夏冬の同人誌即売会に夜行バスで参加する筋金入りのヲタク。中二病の気があるらしい。

登場する建物等

小説では作品の舞台を示されていなかったが、アニメ化する際に作者の出身地である城中市の描写がなされている(ただし、地名は実在とは異なっている)。

城原電鉄

城原市駅をターミナルとするローカル私鉄で、クリーム色の車体に赤い帯が巻かれた3両編成の列車が走っている。
モデルは言うまでもないが城中電鉄。アニメのEDに協力としてクレジットされている。

北城原駅

城原市駅から1駅で普通列車のみが停車する。東陽高校の最寄駅だが、駅からは若干距離がある。
モデルは北城中駅。

県立東陽高校

主人公達が通う高校。なかなかの歴史があるためか、勉強に力を入れているようだ。
モデルは作者の桂慧悟の出身である県立城中東桜高校。
制服は男女とも紺系のブレザーで、女子のスカートはチェック柄。

喫茶店

「俺」と夢が休日や放課後によく利用する、オーソドックスな喫茶店。
駅から至近なためか、客の入りは上々である。
城中駅の近くにある「Cafe Cosmos」がモデル。

市民公園

城東市駅から城東電鉄で2駅先の駅から徒歩数分。
地元では桜の名所として知られる。
陸上競技場が併設されており、サッカーの大会もここで行われる。

海水浴場

城東電鉄終点の燕尾浜駅から徒歩数分。
海水浴シーズンには海の家も立ち並び活気が溢れている。
水着シーンがあるのは、深夜アニメでは「お約束」ですよねー。

アニメ

2012年10月〜12月まで関東・中京・近畿広域局圏、地元のKUB(香楽放送、TBS系列)で放送された。制作はGA-WORKs。

城中電鉄

作中では城中電鉄が多く登場している。

・「俺」達が列車に乗っている(オープニング・全編)
・北城中駅(オープニング・全編)
・二の丸公園駅(第2話) ・城中駅(駅前の喫茶店に行く時・第2話以降、12年前の城中駅風景は第12話および最終回で登場)
・唐熊橋駅(凛の家の最寄駅、第5話)
・燕尾浜駅(海水浴場の最寄駅、第7話)
・その他に踏切を走る列車が登場している


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