城中電鉄 

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900形

900形は500形を置き換えるために2013年に登場した車輌です。

概要

導入の経緯

オイルショック時に導入された500形は、2010年に第1編成が運用を離脱したのを皮切りに2編成が離脱し、残り3編成となりました。
それでも何とかデッドマン装置などが設置され運行をしていたのですが、車齢が35年近くになり、20m4扉車ということでラッシュ時に積極的に運用されたのも相俟って、他の車両よりもガタが来ているという状態になってしまいました。
そこで、2012年に行われた600形のGTO-VVVFからIGBT-VVVFへの換装が一段落する2013年に新車を導入するということを決定しました。
700形の増備でも一向に構わなかったのですが、技術の進歩は目覚ましく2002年の技術ですら合わなくなってしまったというのが実情のようです。
こうして2013年7月に導入が決定しました。

車輌概説

車体

製作元は川崎重工ですが、日立製作所のA-Trainの技術を用いています。
車体は城電標準型の18m3ドアとしました。
前面はいわゆる「額縁スタイル」と呼ばれる形式を採用しています。
塗装は従来同様城電クリームと赤の2色ですが、価格の高い赤色を列車が迫ってくる際危険性を強調させるために前面に赤色に塗装しました。
窓は700形と共通のものを用いることでコスト削減を狙いました。
行先表示器にはフルカラーLEDを採用することで従来のLED表示機よりも視認性を上げています。

内装

オールロングシートとなっています。カーテンは新300形で採用したフリーストップ式のものを採用しました。
さて、城電では205系を標準車両として捉え、そこから偏差を取るということを行いました。
すなわち袖仕切りは四角、ラッシュ時に使用するということから袖仕切りと網棚にパイプを垂直に架ける、パイプは降り曲げずに車内に平行に配置しています。折り曲げることはそれだけ手間をかけているということです。普通運賃のみで乗車できる列車に手間をかけることは許されないと考えています。
化粧板は700形では木目調でしたが、900形では白系統の色になりました。
また、トレインビジョンと呼ばれるLCDによる行先案内表示("S-Vision":Shironaka,Smaile,Station etc.)が初採用され、千鳥配置で設置しています。


▲城電では初採用のトレインビジョン(S-Vision)

主要機器

主電動機はJR東日本のE233系と同様の東洋電機製のMT75形(140kW)を採用しました。これは、部品の共通化を行うことにより在庫の枯渇をなくすのが目的です。MT比を2:1にすることにより加速度を700形と同様にα=3.3km/h/s、β=4.0km/h/sを維持しています。歯数比は6.53。
制御方式は2レベルIGBT-VVVFインバータ、三菱電機製のMAP-194-15VRD1を採用。1C4Mの2群構成を取っています。
ブレーキは、回生ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキとなっています。


今日は私のお友達を連れてきました
こんにちは
ようこそ
一つ質問があるんですけどいいですか?
いいですよ。何なりとどうぞ
私は電車のことはさっぱり分からないんですけど、この配色は城中電鉄の車輌のなかでは珍しいですよね
うん。私もそう思った! 結構塗るの大変そう……
実は、今までの赤の帯を巻くよりも手間はかかってないんですよ
……? どういうことですか?
塗装というのは窓と車体部分は別に行うんです。この車両、よく見ると車体と窓でそれぞれ1色ずつしか使われてないんですね
あっ! ホントだ!
テープを巻くということは、「塗装→テープを巻く」という2種類の工程を踏まなければいけませんでした。
900形の塗装方法だと塗装のみの1色で済むことになります。実はこの配色に決定するまで色々なパターンを考えていたんです。名鉄さんや近鉄さんのような塗装も考えましたが、コストという考えがあり、結局現在の色に落ち着きました
ところで、なんで他の車両と同じように帯にしなかったんですか?帯ならばもっとコストを抑えられたと思うんですが……
私の好みです
そんな理由でいいの!?


▲こんな塗装も検討されていましたが、余りにもあからさま過ぎるということで却下


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